埼玉県看護連盟に入会している看護管理者の皆さまに、新型コロナウイルス感染症の影響をアンケート形式でお聞きしました。お忙しい中、多くの皆さまにご協力を賜り、感謝申し上げます。
この度、集計結果がまとまりましたのでご報告いたします。記入していただいた内容は、生の声としてなるべくそのまま掲載いたしました。
埼玉県看護連盟ではこの集計結果を、看護職国会議員や埼玉県選出の国会議員・県議会議員や市町村議会議員に届け、今後の制度政策に活かしてほしいと考えております。
調査対象:埼玉県看護連盟に入会している医療・看護施設の看護管理者
目的 | 新型コロナウイルス感染症が医療・看護現場にどのような影響を及ぼしているかを把握し、国・県・市町村議会議員に届ける |
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調査期間 | 2020年8月21日~9月2日 |
回収率 | 78.6% (77通/98通) |
1.まず、あなたが所属している組織のことをお聞きします
その他 | |
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診療所 | 2 |
社会福祉法人 | 3 |
日本赤十字社 | 1 |
障害児入所施設 | 2 |
2.新型コロナウイルス感染症の影響について
2)患者の受け入れにあたり、不足した物品を教えてください
1月~3月(3/11 パンデミック表明) | ||
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アルコール類:46 | 消毒用アルコール | 22 |
手指用アルコール | 18 | |
消毒用シート | 2 | |
環境清拭クロス | 2 | |
アルコールタオル | 1 | |
アルコール綿 | 1 | |
マスク類:91 | サージカルマスク | 56 |
N95マスク | 19 | |
フェイスシールド | 12 | |
シールドマスク | 4 | |
ガウン類:69 | 医療用ガウン | 36 |
手袋 | 13 | |
長袖エプロン | 6 | |
PPE個人用防護具 | 5 | |
手術衣 | 2 | |
ゴーグル | 4 | |
ヘアキャップ | 3 | |
その他 | ガーゼ | 1 |
非接触温度計 | 1 |
4月~5月 (4/7 緊急事態宣言発令→5/25 解除) | ||
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アルコール類:36 | 消毒用アルコール | 13 |
手指用アルコール | 13 | |
消毒用シート | 2 | |
環境清拭クロス | 5 | |
アルコール綿 | 2 | |
環境整備ワイパー(除菌アルコール) | 1 | |
マスク類:103 | サージカルマスク | 49 |
N95マスク | 34 | |
フェイスシールド | 18 | |
シールドマスク | 2 | |
ガウン類:62 | 医療用ガウン | 30 |
手袋 | 12 | |
長袖エプロン | 6 | |
PPE個人用防護具 | 5 | |
手術衣 | 2 | |
ゴーグル | 4 | |
ヘアキャップ | 3 | |
その他 | 手洗い石鹸 | 2 |
非接触温度計 | 2 | |
ペールスタンド(感染性廃棄物処理容器) | 1 | |
ガーゼ | 2 | |
紙ガーゼ | 1 | |
人工呼吸器 | 1 | |
心電図モニター | 1 | |
血圧計 | 1 | |
トイレットペーパー | 1 |
6月~8月 (6/2 東京アラート発令) | ||
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アルコール類:24 | 消毒用アルコール | 10 |
手指用アルコール | 5 | |
消毒用シート | 3 | |
環境清拭クロス | 2 | |
アルコールタオル | 1 | |
アルコール綿 | 2 | |
携帯用手指消毒液 | 1 | |
マスク類:38 | サージカルマスク | 16 |
N95マスク | 18 | |
フェイスシールド | 2 | |
シールドマスク | 2 | |
ガウン類:45 | 医療用ガウン | 11 |
手袋 | 20 | |
長袖エプロン | 3 | |
PPE個人用防護具 | 3 | |
手術衣 | 2 | |
ゴーグル | 1 | |
ヘアキャップ | 5 | |
その他 | 心電図モニター | 1 |
血圧計 | 1 | |
手洗い石鹸 | 1 |
3)看護管理者として工夫したことは何ですか
物品に関して |
【管理法・使用法を変えた】 |
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マスク、ガウン、フェイスシールドの集中管理 | |
資源の在庫で確認しながらの工夫が必要だったため看護部窓口で払い出し管理とした | |
在庫の管理、職員への発信 | |
備品入荷薄の体制→情報の周知、使用数の制限ルール作成 | |
マスク防護服等の管理 | |
サージカルマスクは払い出し量と残量管理を行い必要時には使用制限を行った | |
マスク、アルコール不足時→サージカルマスクは病棟看護師等患者と接する人は1日1枚、接触のないスタッフは洗って使う。アルコール類は看護師優先、患者と接しない事務関係は石鹸、流水で洗う等 | |
消耗品の使用方法(マスクは数回使用するなど) | |
N95を何回か使用した(氏名を書いてジブロック保管) | |
サージカルマスク、N95等のPPEの使用の見直し(マスク→使用制限を一時設ける) | |
サージカルマスクの交換頻度を週3回にした | |
N95、フェイスシールドは個人持ちとし数日は同じものを使用 | |
【作成及び代用品使用】 | |
手作りのフェイスシールドやマスクを作成しスタッフに配布を行う | |
手作りマスク、ガウンの作成 | |
農耕用ナイロンシートを購入しガウンを職員で作成した(1000着以上) | |
ガウンの代替としてレインコートを集めた | |
プラスチック手袋が入手できずビニール手袋を購入し環境整備に活用 | |
事務局と協力して物品を調達した。ガウンはゴミ袋を多職種が協力して作成。フェイスシールドもPTが自発的に作成してくれた | |
物品使用基準をフェーズごとに作成、使用基準の内に代用品等・物品管理方法を明記 | |
最小限の使用になるようケアの方法(受け持ちなど)変更した | |
いざというときに備えフェイスシールド、ビニールガウン作製 | |
フェイスシールドをクリアファイルで代用 | |
物品の確保と節約と代用品や作成 | |
長袖エプロンの不足を考慮してゴミ袋で作成 | |
ゴミ袋でガウンを作成した | |
プラスチック手袋をポリエチレン手袋で一部代用 | |
次亜塩素酸水で消毒を代用 | |
プラスチックガウンの代用でカッパを購入 | |
キャップをシャワーキャップにした | |
不足物品を手作りで補充(ゴミ袋を利用したガウン、フェイスシールドなど) | |
アルコール類の代用品検討 |
職員に関して | 【新型コロナウイルス感染症対策】 |
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COVID-19受け入れ病棟と疑い患者受け入れ病棟の準備 | |
COVID-19受け入れ病棟の職員配置時の配慮 | |
COVID-19対応スタッフの精神的サポート | |
COVID-19対応看護師への手厚い支援 | |
COVID-19対応部署への人員増加 | |
COVID-19対応スタッフを限定した(交替制) | |
受け入れ病棟の労働環境の整備、ゾーニング | |
PPE物品の補充、PPE着脱手順の周知 | |
個室入室患者のPPE対応 | |
発熱患者、接触者のPCR検査への(調査)検査実施 | |
コロナ対応者への危険手当と帰宅困難者のホテル確保へ経営陣との交渉 | |
PCR検査は屋外で実施。PPE着用で暑いので保冷剤ポケット付きベストを着て、PPEを脱いだ後冷水で手足を冷やす等熱中症対策をした | |
コロナ感染症の対策マニュアル作成 | |
法人とコロナ感染時のステーション、職員の対応について検討 | |
利用者にコロナ感染症についてのステーションの対応について通知 | |
新型コロナウイルス感染症を施設内に持ち込まないよう周知徹底(感染予防対策) | |
直接新型コロナウイルス感染症の疑い患者あるいは重症患者に接しているスタッフへの誹謗、中傷が職員間でもあったため誤解させないように注意し病院全体で団結して対応できるように心掛けた | |
発熱者などコロナ感染の可能性がある患者の対応・フローチャート作成 | |
手指消毒、マスク着用の徹底 | |
万が一に備えて毎月病棟勤務者でないスタッフで対応できるシフトを作成している(2月から) | |
危険手当の支給(外来、病棟も含めて) | |
3蜜回避、会議中止 | |
マニュアルの変更と学習会 | |
注意喚起(声掛け、ポスター掲示、メール配信) | |
感染者数を張り出す(毎月~数日) | |
クラスターの予防(外来、病棟ソーシャルディスタンス) | |
スタンダードプリコーション(ガイドラインに沿って速やかに行う) | |
シャワー室、宿泊施設など環境整備、不足物品の使い方、制限など | |
ステーションの換気、消毒、密にならないよう休憩室の利用方法、職員の健康チェック | |
一部の職員だけが大変だということがないよう応援体制など考慮した | |
手指消毒薬やゴーグルを看護部職員全員に携帯させ、スタンダードプリコーションを徹底すること | |
病棟スタッフの編成 | |
看護配置(新型コロナ受け入れて部所看護師を手厚く配置) | |
正門玄関にて全検温→有熱者→発熱外来。スタッフの発熱、体調不良者についてはTELにて管理者に報告、休みとし→発熱外来受診後勤務OK。病棟によっては発熱コロナ対応の病室を作って対応 | |
社員の勤務を原則直行、直帰としなるべく社内業務を減らし携帯電話、メールを活用 | |
消毒、フェイスシールド、マスク、PPEの徹底 | |
職員の健康管理、感染対策、環境整備、他施設との情報共有 | |
病院としての対応、看護部のすることなどは決まり次第すぐに現場に知らせる。特に変更することが多いコロナ対策に関しては時差が生じないようにしている | |
感染予防対策の徹底、消毒方法等他部署にも指導した | |
院内ベッドを減らし、観察病棟(疑似症患者受け入れ)をできる限り感染対策の意識で作った | |
感染に対する不安を取り除く工夫、面談の強化(メンタルヘルス) | |
職員(病棟全体)への周知、協力体制 | |
4月に新しい在宅支援棟(通所、短期入所)が完成したが入所の受け入れが6月まで中止したため4,5月は新棟を使用し陽性者が出た場合のゾーニングやPPE等の訓練を行った | |
外来患者への問診票の記入のお願い→疑わしい人は主治医の判断を仰ぐ(院内ルールを決めた) | |
医療従事者、患者、付き添い者への3蜜を避けた行動、環境作りの徹底、ポスター掲示で周知 | |
正確な情報をタイムリーにマメに発信することで不要な不安を与えないようにしたい | |
情報提供の為のニュースレター作成 | |
感染防止対策についての啓蒙活動(看護部長通信の発行) | |
院内発症時の対応シミュレーションなど | |
病院内でのコロナ対策、基準作りと院内周知 | |
各部署の管理者を1週間ごとに配置しスタッフのメンタルサポートをした | |
PPEの着脱の教育 | |
スタッフの確保、勤務表の調整 | |
患者受け入れの為の自施設の役割とその必要性についての説明と、ステージが変わるごとの看護部の体制についての説明をなるべくタイムリーに頻度高く実施 | |
新型コロナウイルス感染症の方の院内導線を設けた(検査回り等) | |
専用待合室の設置 | |
疑い症例受入れ時のフローチャート作成(入院、防護レベル) | |
職員配置を手厚くし休暇(特別休暇)を可能な範囲申請できるよう事務と連携した | |
感染対策実施状況の把握と教育(特に福祉職の教育に力を入れた) | |
全看護職へのアンケート調査、全看護職への面談、必要な人への産業医及び心理相談員の介入 | |
感染症病床稼働に伴う人員調整 | |
近隣施設の情報収集、情報交換 | |
【健康管理】 | |
スタッフの健康管理、体調が悪い場合は出勤しないで管理者の指示を仰ぐ。お互い体調不良を言える環境づくり | |
職員の健康管理(心と身体双方) | |
体調管理、不要不急の外出を厳しく管理した。院内感染時の給与補償をする仕組みを取り決めた | |
育児中の職員の配置転換等 | |
職員のメンタルフォローアップとして臨床心理士を活用し面談をしてもらった | |
通常であれば何事もなく実施できていたことがスムーズに進まないことが多く問題の表出が増えている。部署によりストレスが偏り傾向となるので、お互い協力できるように配慮する | |
職員の健康管理、補償 | |
管理者へメンタル不調への声かけ | |
職員の体調管理(体調不良時に休める環境作り) | |
入所者、職員の毎日の検温の実施、早期の対応を心掛けている |
待遇の悪化 | ボーナス減 | 8 |
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昇給の削減 | ||
経営悪化により派遣スタッフの契約中止(4人の看護師) | ||
度重なる勤務交代、育児中職員の休みに対する勤務者の負担増 | ||
環境整備等業務が増えた | ||
その他 | 対応者への危険手当 | 6 |
法人からコロナ対応慰労金として全職員に支給あり | 2 | |
新型コロナウイルスに負けないように施設長がウナギを特別にごちそうした(職員の士気アップ) |
6)新型コロナウイルス感染症の影響で退職した職員はいましたか?
いる:24か所 | 人数:37名 | |
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内訳 | ||
職員自身の不安、家族の反対 | 24名 | |
妊娠中、育休明け | 2名 | |
ローテーションに伴う適応不可 | 2名 | |
幼い子供への感染を心配、体調不良の親への感染を心配 | 2名 | |
実家経営状況(訪問看護関係)が悪化し、勤務者として働くため | 2名 | |
子どもの世話(学童に行けず) | 2名 | |
家族(妻)が精神的に不安定になり、出勤できなくなる | 1名 | |
持病があるため | 1名 | |
希望する働き方を提供できなかった | 1名 |
3.看護職の育成、採用についてお聞きします
1)今年度(2020年4月以降)の看護職の入職はありましたか
あった | 71施設 | 1,959名 |
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内訳 | ||
新卒看護職 | 1,420名 | |
既卒看護職の入職 | 509名 | |
内訳不明 | 30名 | |
ない | 6施設 |
2)新卒看護職の育成で困難だったことを教えてください
研修関係 | |
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集合教育の中止、延期、縮小、変更 | 22 |
外部研修が受講できない(看護協会等) | 10 |
院内での研修も制限されたためeラーニング中心とした | |
今年度から予定していたローテーション研修ができなかったためオリエンテーションも3日で終わりすぐ部署配属となり現場での教育が中心となった | |
研修方法を変更して実施(回数を分けて多人数にならない。時間を短縮) | |
今年度は新型コロナウイルス感染症予防のため集合教育ができない。OJTで現場が困った | |
集合研修ができず部署に実技指導を任せることになった。部署は急に指導を行う体制をとることになった | |
入職時の集合教育を簡素化(場所、時間)せざるを得なかった。配属部署での教育負担が大きくなった | |
集合教育が難しくOJTによる指導となり、新人看護師は大変だったと思う。話し合える環境を持てなかった | |
OJTにてソーシャルディスタンスを維持しての実施が大変だった | 2 |
勉強会や定期的な振り返りの為の集まりができない | |
手術室等、・集合型研修の制限があったため予定されていた研修が行えなかった。ローテーション研修が感染面を考慮し中止になってしまったガウンの不足でオリエンテーションがすすまなかった | |
看護協会で実施される研修が延期となっているので院内での教育にその分プラスしていかなければならないが、病棟でもなかなか十分に行えていない状況 | |
集合研修が制限され新人の技術習得は現場に任せた |
職場関係 | |
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新卒者でのかかわりがなく仲間作りができていない | 3 |
歓迎会が出来なかった | |
親睦会等が出来ず顔と名前が一致しない。新人は先輩と話す機会が少ない | |
メンタルの弱い新人への対応が難しい。指導者も一緒に悩んでしまい共倒れしそうになる | |
もともとの人員不足もあり一人がついて教えてあげることができていない | |
夜勤に入るのが遅い | |
手厚く関われない状況にあった | |
指導内容が伝わらない、反応が乏しい事がある | |
細かい部分で伝えないとこちらの意図が伝わらない | |
自ら考えることが苦手でその力をつけるように育てること | |
入職後からメンタルサポートの為の新人向けのイベントが一切できない | |
新卒者1名、約1か月で退職(忙しい、家族との会話がなくなった。子どもが登校拒否) | |
新卒者は頑張りすぎてバーンアウトする。精神的な弱さが問題 | |
新人教育は技術面から入るため精神的ケアが必要 | |
新人どうしのコミュニティーが減り精神的負担につながった | |
個別差があり個別対応が必要 | |
当院は新卒者を毎年受け入れているわけではなく、教育体制が不充分であり、また教育者の育成が困難さを感じている | |
精神的に参ってしまう新卒者がいた。(うつ状態となり、もともと拒食症などの基礎疾患があった) | |
院内のシミュレーション研修ができない。研修時間を十分に確保できない | |
コロナ受け入れ病棟に配置(4月)した新人看護師への教育(夜勤など通常業務)が受け入れ態勢が本格化することで継続困難となり異動させた | |
新人同士のコミュニケーションが取りづらくチーム意識の醸成が難しい | |
先輩看護師と交流する場や歓迎会などの機会もなかったので部署配属後少しなじむのに時間がかかった | |
施設と在宅との違いになれるまでの困難があり、1年間くらいの時間が必要だと思う | |
コロナ病棟の予定配置者を一般病棟に振り替えたため一般病棟のオリエンテーション、プリセプターの負担増 | |
時間をかけても少しずつ知識・技術が身に付けられれば良いが、ここ2~3年発達障害を思わせる職員の育成が困難と感じている | |
社会の常識が理解できていないため伝わらないことが多々ある | |
例年より人数が多く配属人数も多くなってしまい指導が困難 |
3)新卒看護職の育成で、今後の課題は何ですか?
研修関係 |
---|
コロナの影響で集合教育や院外研修に参加できない |
研修方法が通常と違うことで成長に変化はないか心配 |
集合研修の実施 |
集合研修→リモート、個別研修などへの移行 |
様々な外部研修の早期なオンライン研修化 |
実習ができていないので入職時の実技の研修を検討しなければならない |
シミュレーション研修等でいかに蜜を避けるか |
OJTの強化と心理的側面への傾聴とサポート |
OJTによる職場での教育を統一すること |
OJTの充実 |
座学はリモート研修で良いが演習を必要とする研修のあり方に課題が残っている |
集合教育内容の変更 |
当院は新卒者を毎年受け入れているわけではなく、教育体制が不充分であり、また教育者の育成が困難さを感じている |
オンラインで受講するシステムを整えること |
院内教育体制の整備 |
クリニカルラダーの開発 |
教育内容の見直し |
今回のような事態での育成をどうプランニングしていくか |
十分なシミュレーション研修及びグループワークの実施を可能にするための3蜜をしながらの研修実現のための方策 |
看護教育体制を整え学生が将来の見本となれる人材を育成すること |
次年度の看護師は実習の不足が心配 |
コロナの関係で部署間での異動が困難なため、学ぶ環境が限られて経験することに差が出来てしまう |
時間をかけて実施教育を心掛けたい |
新人教育を県協会の新人教育を活用している。延期により例年と違いがあり現場教育等で補う必要がある |
メンタルをフォローしながらの教育 |
外部研修をどのように補うか |
指導者の確保が難しい |
オンデマンド研修を増やす |
コロナ禍での全体教育をどのようにしていくか |
臨地実習を行えていないので現場におけるコミュニケーション能力において、まず課題となるのではと考える |
集合教育など蜜になる環境をどうするか |
9月から夜勤練習に入る予定のためクリアできるようにサポート |
3蜜を避けた方法で必要な研修は行うとともに、プリセプターの力も加えサポートを強化する |
研修で学べなかった基本的看護技術の習得 |
技術研修やフォローアップ研修など集合で行う研修が多かったため集合を極力減らした教育体制の検討が必要か |
新人看護職員研修の方法を検討する |
院内にて計画実施している研修会や講演会などが行えないので、個別の指導や段階的な面接が必要 |
本人たちの主体性と部署内スタッフの新人に対する理解 |
コミュニケーション |
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看護の教育も必要だが社会人としての教育が必要 |
アセスメント能力の向上とコミュニケーションを強化する |
自分で考える力をいかにつけていけるように育てていくか |
職場以外でのコミュニケーション(会食、ミーティング)が十分取れていないことで対先輩、対同僚とのコミュニケーション不足が課題 |
集団教育ができないため同期のかかわりが少なく横のつながりが取りづらくチームワークに欠ける |
入職後の新人研修やリフレッシュ研修等充分に力を入れたつもりだったが、コロナの影響か1か月で退職してしまった |
新人同士のコミュニケーションの場が少ない |
退職が少ない中で新卒職員が、仲間がいないことによるいづらさをどう解決していくか |
新卒看護職員同士のコミュニティー形成 |
メンタル面 |
---|
メンタルサポートの方法を新たに構築する |
基礎教育内での精神的サポート |
精神面のフォローを定期的におこなう必要がある |
働きやすい職場つくり |
ナーシングスキルなどを活用し個別学習を充実させるとともに日々の評価や月単位の評価は顔を合わせて丁寧におこなっていく |
孤独にさせない |
配置部署の検討 |
メンタル、モチベーションフォロー、他県からの就職者は規制の自粛、歓迎会の中止、休憩室での会話禁止等から帰属意識の獲得が難しい。またサポート体制の減弱がある |
これまで以上に感染対策についての指導が必要になるが対策が出来たうえで患者に寄り添うケアは大切だと理解してほしい |
看護師としてのリスク管理意識の重要性の理解 |
半年、1年間での技術習得状況と今後看護展開において必要とされる内容と気持ち(やる気)の充実を図ること |
価値観の多様化により人間関係の構築が上手くいかない |
4)新卒看護職の退職はありますか?
ある:33
例年より… |
理由 | |
---|---|---|
環境になじめなかった | 7 | |
家庭の事情 | 3 (忙しい、家族との会話がなくなった。子どもが登校拒否) |
|
メンタルの不調 | 3 | |
妊娠 | 2 | |
コロナの影響(通勤に対する不安) | ||
事件被害者 | ||
技術習得の不安 |
5)次年度(2021年度)看護職の採用予定に変化はありますか?
ある:14 | 採用人数の縮小 | 2 |
---|---|---|
新卒3名 | ||
40名 | ||
新卒5名内定、既卒者は退職希望をみて | ||
新卒応募が増えていることから採用増しを検討中 | ||
インターシップ7月実施、内定が2020年より多い | ||
応募が少ない | ||
職員の欠員 | ||
本年10月までに18名の退職者があるため来年度は25名程度採用したい | ||
非常勤看護師の採用に対しては厳しくなっている | ||
ない:56 | 採用予定に変化はないが希望者がいない | |
採用人数は変わらないが教育の 場がストップした影響で学生の 就活時期も遅れている。来年度の 目標人数が採用できるか心配 |
||
コロナの影響はない | ||
特にないが就職説明会等の中止 により学生と話す機会がない |
||
わからない:3 | 今後の経営状態によって来年の採用人数が決まる | |
優先すべきことを実践しつつないようにしたい |
4.その他、看護職国会議員や市議会議員、埼玉県議会議員に看護現場の声として伝えたいことをご記入ください
COVID-19に関して | |
---|---|
現場に足を運び、実態を見て、聞いてほしい | 4 |
PCR検査がスムーズにできるようにしてほしい | |
実習のあり方を検討してほしい。臨床実習が困難になっている。実習にあたってPCR検査を義務付けている施設もあり、自費なので支援が欲しい | |
コロナ感染症を一般病棟で受けているがゾーニングが困難。スタッフの安全が保てない中で現場の不安の声も多く非常にきつい状況である。症状の軽い人をホテル対応にするなど見直しが必要 | |
在宅ではN95マスクが全くない | |
N95マスク等の配布はあったが職員の顔に正しくフィットする物がなく困っている。サイズやタイプの違うものを頂きたい | |
コロナウイルス対策としてサージカルマスク、アソシエーションガウン、N95マスク、手術衣などの物資の値段が相変わらず高いままで安定していない。早い段階での医療材料の値段の安定化をお願いしたい | |
コロナ患者や疑い患者の受け入れ施設には物資がたくさん配布されていると聞くが、それ以外の施設でも発熱患者やPCR検査対応をしておりPPE物資不足が常に切迫している。受け入れ有無の線引きにより対応にかなりの温度差があり補助金、助成金等、もう少し慎重に公平に考えてほしい | |
COVID-19の専用病院の設置 | |
医療現場の職員に対する手厚い補助金を県として考えてほしい | |
コロナ感染対策における看護師の擁護、環境調整業務が皆、看護師に向けてくる。他の医療従事者の協力体制が欲しい(清掃、配膳、薬剤管理等) | |
COVID-19陰性化した高齢者は日常生活動作が低下して自宅に帰れないことが多い。この感染症での混乱が長期化すれば、高齢者の問題は避けられず悪化の恐れがある。今後は回復した患者の対応に焦点をあてて対策を考えてほしい | |
自施設では感染の防護具をスタッフ分準備した。介護施設に対しての入所者がコロナに感染したときの対応などが明確化されていない。特に行政が行動していない。物資についても明確化してほしい | |
現場の声が伝わりにくい | |
コロナ受け入れに対して空床確保の補助や給付金など配慮してもらっているが、重症者を看護するときなど、3~4倍の人数が必要になる。持病のある患者や外国人などは医療機関対象になっているが、ホテル対応できるケースが多い | |
N95マスクが全くない。早急な対応をお願いしたい | |
コロナ感染症対応に伴う看護師のメンタルケアを自治体単位で実施してほしい | |
災害時には職員は空床を利用できるが、コロナの場合はむやみに寝泊まりできないので、家に帰れない職員の為に、地域ごとに借りられる施設を提供できるように支援してほしい | |
補助金や診療報酬(COVID-19関連)の支払いが遅く民間病院の経営は苦しい。COVID-19に対する看護師の配置は通常より多くするしかないが、他の部署が少なくなり基準が満たされるか不安になる | |
医療従事者はいつ、何時感染者が出るかもしれない、自分が感染源になるかもしれないというストレスの中で働いている。医療、看護現場等を希望する人にPCR検査が受けられる体制つくりをお願いしたい | |
コロナの患者を診るための人員を送り出しているので通常病棟の看護師にも大きな負担がかかっている。しかし補助が出るのは陽性者を見ている看護師だけ、不公平感でギスギスしている。医療全体に公平にサポートしてほしい | |
病院には疑い患者の空床だけでなく、コロナ陽性者の空床もわかるようにしてほしい | |
必要な所に必要な物品を提供してほしい | 2 |
リモート面会を取り入れたいがネット環境が悪く改善に多額の資金がかかる。支援が欲しい | |
休校などで子供の預け先に制限がかかる事も看護師不足の原因となっている | |
感染症指定病院でもない一民間病院が、発熱という症状だけで何十件も断られた患者を必死に受け入れている。専門性が高い国公立の病院の受け入れが悪いと感じる。最低でもこのぐらいの人数と決めて受け入れてほしい。大いに不公平感を感じるとともにむなしい | |
テレビ等で病院でのクラスター発生の報道が不安になる。社会ではGoToトラベルキャンペーンだが医療者は常に自粛ムードである。スタッフのストレスを考えると本当にこの時期なのかと疑問である | |
感染対策が理解できていない職員が多い。学校教育で基本教育に取り入れてほしい | |
医療職への慰労金や国民へのマスク配布等の資金をもっと先を見据えたことに使ってほしかった | |
来年度入職者の実習不足は看護職としての適正に目を向けないまま、臨床に立つものが多くなるということとなる。本人たちも現場の負担も計り知れず、何より患者への影響は大きい。新人看護師が安心して働けるよう人員としてカウントしない研修制度を設けてほしい | |
医療者=感染者というような風評対策 | |
人員確保 | |
コロナ受け入れ病院と救急受け入れ病院の拡充 | |
人員確保可能な経済的支援 | |
マスクや手袋が問屋から入らなかった。医療現場に優先的に入荷できるすべはなかったのか?マスクを数日使う指示を伝えなければならないことに精神的に苦しみ、職員も大変だった | |
コロナ受け入れ病棟の看護師のストレスが大きい。地域での偏見もストレスの原因となっている。ストレス対応、勤務する職員への金銭的補助の拡大、偏見への対応が必要 | |
コロナ疑い、発熱患者に対するケア対応が多い。これらの対応は看護必要度、重症度にはあまり反映しないが準備に最も時間を要する状態である。医療請求における点数に反映できないか | |
コロナ患者を受け入れ入院させている病院に手厚い補助をお願いしたい。(特に病院に給付するのではなくコロナ病棟に従事したものに補助とねぎらいを) | |
マスコミ,SNSなどを通じて沢山の情報が発信されているが内容が違っていたり、日々の変更も多く困惑することが多い。正しい情報の発信のリーダーシップをお願いしたい | |
弊害に対する現場のスタッフへの手厚い補償をしてほしい | |
赤字経営になった時に補正予算がある市立・県立や国立の病院が積極的にコロナに対応してほしい。個人経営の小規模病院での対応では限界がある。それでも、近隣の同規模病院が完全に発熱患者を断る中で、受け入れてきた。その結果、大幅に収入が減り今季のボーナスは、常勤者一律3万円だった。国から「新型コロナウイルス感染症対応従事者慰労金交付事業」で5万円の申請をしたが、ボーナス満額には到底届かない。埼玉県からも看護師に「新型コロナウイルス感染症対応従事者慰労金交付事業交付」をお願いしたい | |
医療者に対する誹謗中傷は続いており働く者の意欲を損ねています。現場の苦悩をもっと世間に伝え理解を求めてほしい。COVID-19を受け入れ程、現場には負担がかかり経営悪化になる現状もわかってほしい | |
看護職の倫理観で新型コロナウイルスの対応をしている。最前線で感染者のケアをしている者、外来等の水際でケアしている者、受け入れ設備がないが不安を抱えながらケアしている者、将来の看護職育成において厳しい状況を抱えている看護教員等、それらすべての労力に差はなく結果論や目に見えることのみに集中せず「看護職」全般の努力を公正に伝えてほしい | |
勤務上でも私生活でも自分が、家族が感染者にならないよう細心の注意をしながら日々頑張っている | |
最近美容院の予約で看護師が断られたと聞いた。医療者に対する差別対策をお願いしたい | |
ニュースや新聞等の報道に関して誹謗中傷につながったり命を懸けて頑張っている人がやる気をなくしたりということをよく耳にする。事実を伝えることは重要だが不安をあおるような報道は避けてほしい。今回は議員からの声掛けで支援物資や激励の声を頂き感謝している | |
今回、当院からクラスターを発生してしまった。その際、連盟会長から電話をもらいとても心強かった。同じ医療従事者の理解がないことがとてもさみしく感じた場面も何度かあり、医療従事者が一つにならないと乗り越えられないと感じている | |
一番危険な所に行くのは看護師、行きたくない、やりたくないと思っても「患者が困る」と思えば看護師はやる。もう少し社会的地位や賃金アップを求める |
その他 |
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重症度医療、看護必要度の評価表を統一してほしい。看護師の転職、入職時に負担が減る |
入院基本料に関する意見(産休や育休、介護休暇を取得しても一定期間でよいので様式9条、名前を残して良いルールにしてほしい。人員確保に苦労していることを知っているので妊娠しても申し訳なさそうにしている。産休、育休の代用代替要員確保は経済的にも厳しい現状がある) |
今回はコロナの影響もあって十分にできなかったが、機能評価で決められた研修、会議、委員会、勉強会が多くて業務以外で集まるストレスから辞めたいとの声がある |
医療と福祉の狭間で入所部門は収益が見込めない。超重症児者の入浴や療養活動を評価してほしい |
現場は達成すべきことが多く業務が煩雑になっている。具体的には重症度、医療・看護必要度の%、在宅復帰率の%、在宅日数、チームでの診療報酬取得のため会議やミーティングなど、また高齢化で原疾患以外に認知症などもあり、非常に看護、治療、ケアに時間を要する。もう少しスリム化できる方法を考えていただきたい |
今回潜在看護師が復職したケースがあった。これからも現場に出てくれる人が増えるように支援してほしい |
在宅医療は大切といわれるが訪問看護ステーションの認識が(特に市は)不足している |
以上